2011年12月26日

サンタの「赤」とサナダの「赤」(「赤」を備えて憂いをなくす)

サンタの「赤」とサナダの「赤」
「赤」を備えて 憂いをなくす


吹きすさむ世風が淋しい昨今ではありますが、
皆さん如何お過ごしでしょか?

「~昔となりのおしゃれなおねえさんは~」とくれば、

歌姫ユーミンの「恋人がサンタクロース」。

この時期街中で、クリスマスソングを聴く機会が多くなりましたネ。
さて、皆さんはサンタの赤い衣装が、「赤」ではなく
本当は「緑」だったという事実を御存知でしょうか?

サンタが赤い衣装になったのは
1931年、コカコーラの広告看板でCIカラーの「赤」を
サンタに衣装着けさせたのが定着し、今の「赤サンタ」が生まれたそうです。

というわけで今回は「赤」についてのお話を。

「赤」は数ある色彩のなかでも、とりわけ個性的で主張の強い極端な 色といえます。
「赤」の持つイメージとしては 「太陽、火、血、情熱、生命」というように、
それぞれ力強さを連想させます。

また、「赤」という文字は「大」と「火」を組合わせて出来た文字で
燃え盛る「炎」を表すとも言われています。

歴史を通じても「赤」は特別な意味合いを持ち続けてきました。
あるときは、魔除け・信仰の象徴(寺社・鳥居など)として、
時には 「勇気・革命」 のシンボルとして、
世界各国で時流と共に「赤」は特別な色として認識されてきました。

また人々にとっては、憧れの色であるとも思います。
以前、このコラムでも取上げました、
戦隊シリーズ・ヒーロー漫画のリーダーは常に「赤」を身につけています。
それは群雄割拠の戦国時代においても同じであったようです。

近頃「歴女」なんて言葉を耳にしますが、その歴女達にも、
とりわけ人気の高い戦国武将 「真田幸村」も赤い甲冑軍団、
「赤備え(あかぞな)」を従えて戦国時代を疾走しました。

「赤備え」とは武具甲冑を朱塗りで統一した深紅の軍団のことを言います。
当然、誰もがなれた訳でなく、勇猛果敢で武勇に秀でた猛者達のスペシャル部隊でありました。
また、当時の「赤」は「辰砂(しんしゃ)」と言われる高価な鉱石原料でもありましたので
名誉高い部隊でもありました。
ではなぜ、戦地においてわざわざ目立つ「赤」、「朱塗り」にしたのでしょうか?
ここで色彩心理効果を説明いたしましょう。

「赤」という色は色彩面積により、「興奮」または「不安」を煽る色と言えます。
戦場において「赤」は相手を威圧する色、また、味方を鼓舞激励する色として活用されました。

実はこの「赤備え」の伝統は過去だけのものではありません。
なんと、宇宙世紀0079年においても、呼び名は違えど、「赤い彗星」という
通り名 でしっかりと継承されているようです。

クリスマス時期になりますと駅前などで、
ミニスカートの可愛いサンタさん達が世の殿方を呼止ていますよネ。

もしも お誘いのお断りが苦手だという貴方、こんな言い訳は如何でしょうか?

例えば・・・「キミの衣装、素敵な赤備えだネー」って褒め契るのは。

もしかするとその娘は、最近流行りの「歴女」かも知れませんよ。
すると、彼女は本当の自分を見出してくれた貴方にゾッコンになんてことも・・・。

実はお二人さん「赤い糸」で結ばれていたという・・・・

お後がよろしいようで、そうでないようで・・・・。



サンタの「赤」とサナダの「赤」(「赤」を備えて憂いをなくす)
 この甲冑 「トナカイ」ではありません・・・
 





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Posted by はるなのフルーツ at 22:02│Comments(0)色彩風芸帳
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